耐震・制震住宅を考える人方必見！

先日、東京ビッグサイトで開催された「ホームジャパンショー」に足を運びました。住まいに関する建材・設備・サービスが一堂に集まる展示会で、住宅の安全性や快適さを高める最新の情報を得ることができます。

今回は、気になっていた建材メーカー「アイディブレーン」のブースを訪問し、木造住宅向けの「制震テープ」、制震装置「ミューダム」、そして「ディーエスダンパー」を中心に見てきました。ここでは、それぞれの特徴を簡単にご紹介します。

●制震テープの特徴

「制震テープ」は、高層ビルにも使われる地震の揺れを吸収する素材を、木造住宅用の両面テープ状にしたものです。

柱と梁の接合部に厚さ1mmのテープを挟むことで、地震の揺れによるエネルギーを熱に変えて逃がし、建物全体の揺れを小さくします。繰り返し起こる地震でも性能がほとんど落ちないため、長く安心して使えるのが特長です。

●ミューダムの特徴

「ミューダム」は、地震の揺れを大きく減らすための制震ダンパーです。刀と鞘のような二重構造の鋼管がスライドする仕組みで、揺れを中で吸収して建物に伝わる力を軽減します。

本体が薄型のため、壁の中に断熱材も一緒に入れやすく、耐震性と断熱性の両方を両立しやすいのがポイントです。

●ディーエスダンパーの特徴

「ディーエスダンパー」は、強い鋼棒が揺れの力を受け止めるタイプの制震ダンパーです。部品数が少なく構造がシンプルなため、1カ所あたりおよそ10分ほどで設置が可能です。

最も重い部品でも約4kgと軽く、1人でも施工しやすい点も魅力です。建物に加わる振動を効率よく吸収し、揺れを抑える役割を果たします。

●まとめ

今回の展示会では、地震に強い住まいづくりに役立つ制震技術を、実物を見ながら学ぶことができました。

今後の住宅設計や耐震・制震対策にしっかり生かし、お客様に「安心して長く暮らせる住まい」をご提案していきたいと考えています。

設計企画部 Y