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小倉建設株式会社
創業以来、地域と共に歩んできた約60年間、小倉建設は一貫して、お客様との信頼関係を大切にして参りました。
これからも伝統を積み重ね「つながる、ひと、まち。」を創り続けるべく、
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2025.01.24
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史上最年少の記録を数多く持つ将棋タイトルホルダー(7冠)
この人の頭の構造はどうなっているのだろうか!
現在22歳、細面(ほそおもて)、寡黙、とても勝負師とは思えない立ち居振る舞い。
将棋の「藤井 聡太(ふじいそうた)」(2002年7月19日生れ)さんは、見かけとは異なり、今では、将棋界で実力No.1の地位を獲得している。
この人を見ている限り、お隣の優しいお兄ちゃんというのがぴったりな人だが、こと将棋に関しては、幼少の頃からうるさかったようだ。
特に、勝負に負けた場合は、場を選ばず好きなだけ泣きわめいたという。
悔しいから泣く、これがエネルギーになって、勝つための或いは、泣かないための努力をしてきたという。
普通は、将棋に負けても、サッカーがあるさ、等々で泣かない子供が多いかと思うが、藤井さんは何故か幼少の頃から将棋に的を絞っていたという。
これに気づいた親も偉い、将棋のプロ育成コースに我が子を入れてあげたからこそ今日の藤井さんがある。
我が家ならば、将棋だけには特化させず、あらゆるものにチャレンジして欲しいということで、尖った稀有の才能を持っていた子供を やすりで削り取り、丸く・凡人にしてしまっただろう。
しかし、偶然とか運とか希望だけでは長続きできない。
いまの藤井さんを見ている限り、現存する偉大な先人、例えば、中学生の時にプロ棋士デビューしていた記録を有する4名、加藤一二三・谷川浩司・羽生善治・渡辺明さん達そうそうたる4名を将棋に関しては“抜いた”と言っても良さそうだ。
藤井さんのプロデビュー戦は加藤一二三九段であり、藤井さんが110手で史上最年少での公式戦勝利を記録した。ここから29連勝というこれもまたデビューからの歴代最多連勝記録を作った。
将棋界でのもう一人の早熟の天才 羽生善治(はぶよしはる)(1970年9月27日生れ)さんと比べてみると、羽生さんもそれまでの記録を塗り替えて19歳で初めてビッグタイトルの竜王を獲得し、25歳でその当時の全てのタイトル6冠を獲得した。
藤井さんは、羽生さんのスピード記録をさらに上回り、17歳で最初のタイトル棋聖を獲得し、21歳で全てのタイトル8冠を獲得した。
羽生さんを超えるスターが登場したことは間違いなさそうだ。
将棋には「棋譜」があり、紙の時代は、棋譜の研究をどれだけやったか、実践をどれだけやったかということでの経験の蓄積が勝敗に影響していたと思う。
パソコンが普通に使えるようになり、棋譜がデータベースになり、シミュレーションができるようになるとどちらが優勢か等、勝敗の予測が可能となる。
ABEMAテレビで将棋のタイトル戦を見ていると、今までにない将棋番組の楽しみ方が発見できる。
次の一手の良し悪しが数値化され表示されているので、ちょっと先を将棋好きの素人にも楽しませてくれる。
プロは、数多くの次の1手×その先の流れという膨大な場面を頭の中で考え、1時間などの時間を使っているのだろう。
私などの古い世代は、将棋盤のマス目を想像して考えるが、藤井さんは脳内将棋盤を使わず、符号が頭の中に浮かんでくると発言していた。
なんとなくわかるような気がするのは、藤井さんの脳内処理の方が、データ量を少なくして高速で大量のデータを処理する場合に適した方法のように思う。
同じ時間を使ってもデータ処理量が圧倒的に多いので、対戦相手よりも深い読みができ勝ちにつながっていく確率を高めていると思われる。
また、藤井さんは、詰め将棋が得意で、手数が少ない作品では、見ただけで答えがわかることがあるそうだ。
ということは過去に解いたことがありこの記憶が残っているのかもしれないし、類似からの推理なのかもしれない。将棋盤をイメージしての手順を覚えるのではなく、覚えるデータ量が少ないパターンなどのイメージで覚えているのかもしれない。
競技中は、「読み」と「形勢の見極め」だけが重要で、「経験」とか「勝負勘」は要らない!と言っているところが藤井流であり、対戦相手が何時・どの時点で負けたのかが気付かないで投了になる。と言っているのが目新しい。
藤井さんは、AI時代の新しいタイプの棋士の先駆けなのだろう。彼を破れる棋士は上の年代ではなく、もっと若いAI時代の申し子なのだろうという予感を抱かせる。
藤井さんはこれからも数々の記録を作っていくかと思うが、これが単なるスターではなく、Super Star のスーパーたる理由なのだろう。
平和産業 志賀